歯科用CTについて
目視だけではわからない、虫歯の深さや、歯ぐきの中に埋まっている骨の状況、神経の位置などが確認できるCTについてご説明させていただきます。
CTとは
CTとは、コンピューター断層撮影法(computed Tomography)の略で、レントゲン撮影の方法のひとつです。X線を照射し、コンピューターで処理を行うことで、立体的(三次元)に画像を描き出します。当院では、歯科用CTの中でも最も画像解像度の高いCTを設置しております。
CTとパノラマレントゲンの違い
●レントゲン(2次元)
2次元的に写しだされています。溶けた骨や虫歯の部分はより黒く写るので、これを見て虫歯や歯周病の診断に利用しています。
●CT(3次元)
3Dの映像なので、複雑な歯や骨、神経の場所を正確に知ることができます。
歯科用CTのメリット
①歯の根っこの治療
歯の根っこは、人によって様々な形をしていて神経が通っています。CTで3次元的に確認することで、感染源となる場所が特定できるため、確実な治療を行うことができます。
②親知らずの抜歯
横向きに生えていたり、歯ぐきの中に埋まってしまっていることが多い親知らずは、神経と近接してる場合が多いため、神経麻痺や大量出血のリスクが高くなっています。立体的な画像で確認することで、正確な位置が確認できるため、より安全で的確な治療が可能になります。
③歯周病治療
歯周病になってしまうと歯を支える骨が溶けてしまいます。CTで正確な骨の状態を確認することで、より確実な診断、治療を行うことができます。
④インプラント治療
インプラント治療においてCTは絶対に欠かすことのできないものです。術前にCTで、インプラント体を埋入する位置や、骨の形状、状態を確認します。また、術後の状態確認やメインテナンスにも活用します。
歯科用CTの特徴
・医科用CTに比べて放射線被ばく量が約1/10~1/50である
・医科用に比べてより細かい断層でみることが出来る(0.1mm)
・医科用は寝て撮影するが、歯科用は座ったまま撮影できる
・撮影時間が短い(20秒程度)
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