2週間以上前に舌にできた口内炎が、ずっと治らない。。なんてことはありませんか?
もしかしたらそれ『舌癌』である可能性があります。
『口内炎』と間違われやすい『舌癌』
少し前にタレントの堀ちえみさんが舌癌であることを公表し、注目されました。
最初は、舌の裏側に小さい口内炎ができ、ただの口内炎だと思っていたものが実は舌癌だったということでした。
初期の舌癌は、口内炎と似ている為、『口内炎』と誤診されやすいのです。
通常口内炎は1週間~10日程度で治りますが、舌癌の場合はいつまで経っても治らないどころか、段々と悪化していきます。
『舌癌』の症状
初期は『口内炎』に似ているため、ご自身で見極めるのは、非常に難しい場合があります。
最初は舌にしこりやただれを自覚しますが、痛みや出血の自覚がないことがほとんどです。
舌の運動障害や感覚障害を感じることもありますが、そのような症状が出ているにも関わらず、そのまま放置していると徐々に痛みや出血が持続するようになり、また口臭も強くなっていくことがあります。
舌癌の原因
舌癌の原因は明らかとなっておりませんが、飲酒や喫煙、歯並びや詰め物・被せ物の不良による、慢性刺激が原因のひとつではないかと考えられております。
歯から慢性刺激を受けやすい舌の両側の縁部分が特に舌癌が出来やすい場所になっています。
注意が必要な病気
癌の一歩手前の状態である『白板症』や『紅板症』にも注意が必要です。
『白板症』とは、口の中の粘膜にできた、白色で表面がかたく、こすってもとれない病変です。その7~10%が癌化するといわれております。
『紅板症』とは、口の中の粘膜が、赤くただれた状態で、表面が平らな病変です。50~60%が癌化するといわれております。
これらは癌ではありませんが、癌化する可能性があります。
舌癌は、一般の歯科医院では診断が難しい病気です。当院では、口腔外科出身のドクターが在籍しておりますので、上記をお読みいただき、少しでも不安なことがあれば診させていただきますので、いつでもご連絡下さい。毎日デンタルクリニックでは、舌癌の治療に関して、数々の病院口腔外科と連携をとっておりますので、診療後は速やかに専門機関へ紹介させていただくことが可能です。
歯科医師 西尾
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