口腔ケアとウィルス感染

口腔ケアとは?

日本口腔ケア学会では、「口腔ケア」は以下のように定義されています。

口腔ケアとは、口腔の疾病予防、健康保持・増進、リハビリテーションによりQOLの向上をめざした科学であり技術です。. 具体的には、検診、口腔清掃、義歯の着脱と手入れ、咀嚼・摂食・嚥下のリハビリ、歯肉・頬部のマッサージ、食事の介護、口臭の除去、口腔乾燥予防などがあります。

 

◆口腔ケアとCOVID-19(新型コロナウィルス)

新型コロナウィルスは唾液を介して周囲に拡散します。

ウィルスは口の中で増殖し、唾液の飛沫によって人に感染します。

つまり口腔ケアを行うことによって人に感染させないことにつながります。

また万が一自身が感染してしまっても重症化リスクをさげることにつながります。

◆口腔ケアによる誤嚥性肺炎の予防

誤嚥性肺炎もウィルスによるものです。

誤嚥性肺炎は2019年の日本人の死因ランキング9位にも入っています。

要介護高齢者に対しては毎食後の歯磨き義歯清掃はもちろん、週に一度の専門的な口腔清掃が誤嚥性肺炎の発生を減らすための最良の方法といわれています。

 

◆口腔ケアによる認知症対策と生活習慣病予防

歯周病などのお口の中の細菌は動脈硬化を含めすべて内臓に悪影響を与えます。

近年、アルツハイマー型認知症への歯周病細菌の関与はほぼ確実となりました。

口の中の細菌は血管により循環し、呼吸器系、消化器系から全身の臓器へ拡散しまう言わば全身疾患です。

そうなる前に口腔内を清潔・健康に保つことが、がんや糖尿病などの生活習慣病の予防にもつながります。

 

日ごろの歯ブラシと定期的な歯科医院での口腔ケアが新型コロナウィルスだけでなく、インフルエンザなどの感染症予防につながります。

歯ブラシ指導や磨き方のチェックは衛生士により行うことができますのでご相談下さい。

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